不登校状態脱出までのプロセス

2017年9月2日

温暖化の影響か、ここのところ
今年のように真夏に長雨が続いて
プールや海どころではなかったり、
夏休みが終わる頃になって
暑くなるなどということが多いようです。


不登校児指導体験記


わたしは、しばらく福島県で小学校の教員をしていました。
福島の2学期は、ほとんどが8月下旬からでした。
暑さで体調を崩して8月のたった1週間でも
なかなか全員出席などということがまれでした。

不登校が出現しやすいのもこの時期でした。
わたしには今でも後悔してることがあります。

1学期からすでに休みがちな一人のひ弱な男子がいました。
その子のことも考えずに、
未熟なわたしは「少ない日数の8月なら出席率100%を
達成できるだろう」という浅はかな考えから、
早く子どもたちに学校生活の感覚を戻してあげたいと思い、
毎日、「頑張って来ようね。」と帰りの会で励ましていました。

結局、それが逆にプレッシャーになったのでしょう、
8月100%達成はできたかどうか覚えていませんが、
その子は、9月から完全な不登校状態に入ってしまいました。

わたしは、現役時代に何人もの不登校児を担当しました。
そして、我が子も不登校を経験しました。

そうした経験から学んだことは、
不登校対策などというお決まりのマニュアル
は役に立たないということです。

なぜなら、子どもは一人ひとり環境も
生い立ちもちがい、時代も違うのです。
わたしが経験から学んだことは、
結局、「徹底して子どもに寄り添うこと
ということでした。

不登校児に限らないことですが、
あたかも、自転車の練習のように
つかず離れず、寄り添い、見守ることです。

その資格があるのはもちろん親ですが、
親だけではありません。
子どもの周りのおとな全てがその対象です。

残念ながら、親か教師かどちらかが
その役割ができない場合があるかもしれません。
しかし、それも責めることはできません。
みな、それぞれの立場で精一杯やっているのですから。


不登校から脱出するまでのプロセス


子どもが不登校や引きこもり状態から脱出できる
ようにするために、わたしは次のようなプロセスで関わります。

1.将来に目を向ける。

多くの中学生が3年生になると再登校する傾向があります。
それは、将来に目が向くからです。
ずっと先、職業や一生のことまで目を向けさせます。

何も考えていないのが普通なので、
いろいろな職業があることを教えます。
もし、ゲームなどはまっているものがあるのなら
その「ハマっているもの」から連想して教えます。

もちろん、職業でなくても、「金持ちになりたい」など
「将来の状態・境遇」でもいいのです。

 

2.そのために今何をしたら良いのか話し合う

できれば、自分で結論が導けるよう話を誘導します。
それで、国語や英語など必要な知識やスキルに
きづくようになると思います。

 

3.当面の進路を自分で決める

勉強の必要性を感じ、程度の差こそあれ
勉強への意欲が増してきます。
能力と時期的な問題から現実の道が見え
当面のゴールも見えてきます。

「どこの高校に行くか。」は、自分で決めさせましょう。
それが、実力に合わないところだとしても、
「自分で選んだ」ということを重視して
例え受験に失敗してもそうすべきと思います。

このような過程のどこかで、
再登校が実現することが多いのです。

もちろん。目標は再登校ではありません。
目標は、あくまでも「子どもの自立」にあります。

中学校時代に中途半端に自立しなくてもいいのです。
今や40になっても50になっても自立できない
「子ども」が日本中溢れているわけですから、
たいしたことではありません。

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