誤嚥を予防して食事を永く愉しむ

施設の母を訪ねました。
いつもよりよく喋るので、
「今一番何が食べたい?」と訊いてみました。

すると、いつになく明確な発音で
「さしみ!」と応えました。

やっぱりなあ。
元気で家にいる頃は、
毎日の食事のおかずには必ず
魚類が食膳に載っていました。

そして、母のとっての「刺し身」は
イコール マグロのこと。

一週間に1度は回転寿司に連れていきました。
すべて支払いは母親持ちというものの、
さすがに刺し身嫌いでないわたしでも
辟易してきたくらいです。

それくらい刺し身が好きな母に
食べさせてやりたいのは山々ですが、
今はお店のものをそのままというわけに行きません。

すべての飲食品は、ミキサーに掛けたり
とろみをつけたりする必要があるのです。

 

誤嚥予防のための食材加工


母の誤嚥予防のための食材加工は、
飲み物から始まりました。

まず、薬をのむ時に
錠剤を飲むことに苦労するため
ヨーグルトと一緒に飲み込むことになりました。

次に、
お茶やジュースにとろみを付けました。
なぜなら、さらさらした飲み物は
誤嚥しやすいのです。

こうしたとろみ剤には、
でんぷん由来のデキストリンやトレハロースが含まれています。

家につれてきたときにも必要なので、
購入しました。
初めは通販で買いましたが、
今では普通にスーパーやホームセンターで買えます。

また、飲みもの以外のおやつも
表示を見てとろみがついているものを
探しながら購入しています。

次のような表示です。

ゲル化剤  増粘剤 ゼラチン アガー 寒天 デキストリン トレハロース

このような表示があれば、
母は誤嚥を心配することなく飲食できるようです。

ところで、ひと言で「とろみ」と言っても
微妙に段階があります。

牛肉や豚肉の骨や皮にあるコラーゲンから作る
ゼラチンは口溶けが良く、
海藻や豆から作るアガーは、透明度があり、
テングサから作る寒天は凝固力があります。

また、
とろみ剤にも2種類あることがわかりました。

とろみはあっても、すぐに唾液によって
分解されてしまうので、
飲み物には適しても
長く口中においておくご飯やおかずには
向かないとろみ剤があるのです。

そこで、開発されたのが、
唾液によって分解されにくいとろみ剤です。

施設では、少々高価ですが、
これを使うことにしたという時から
我が家にも置くようにしました。

先月は、
これを使ったご飯の上に
ウナギの蒲焼をすりつぶしてとろみを付けて
載せたものを母に食べてもらいました。

今度は、それをマグロで試したいと思います。

ところで、
先程のデキストリンですが、
ダイエット食品として注目されているようですね。

糖質の吸収を抑制する働きがあるので
整腸作用があるとのことです。
また、わたしが注目しなければならないのが、
中性脂肪の吸収を抑制する働きがあるというのです。

そして、
寒天とともに、食物繊維を含むので
ダイエット効果があるのは
当然と言えるでしょう。

スポンサーリンク